だらっと和田パン

話が跳んだり跳ねたり行ったり来たり。映画とか、システマとか、漫画とか。ネタバレあります。

暗闇わーくの話

映画の感想書くために始めたブログの一発目なのにシステマの話。まあいっか。

暗闇ワークは暗闇の中でワークをする。視覚に頼りがちなのを、身体で反応できてるかなって確かめつつ、感受性をあげる。僕は使い込んでる割に、目が良いので、視覚に頼りがち。目を瞑ったら瞑ったで、これまた酷使してる割に良い耳が働いてしまう。目と耳がいいのは、好きなところではあるけど、見たくないものや聞きたくないものまで見えたり聞こえたりする。現実とか。

目を瞑った状態で寝てる自分に向かって、パートナーが歩いてくる。しかも靴下を履いて。それでもいくらか聞こえちゃうけど、そこにはあえてフォーカスはしない。こう書いてるとできるわけないって思うんでけど、身体はしっかりと感じてくれてて、嫌な感じもしくは圧力を感じてそれに乗って行くと、避けれたりする。実際に避けられてるかは目を瞑ってるからわからないけど。これが少しできた感じになってくると、正しい動きをしようとしてる自分を発見してしまう。正しく動くっていうのは、良いことな感じもするけど、結局視覚への依存であり、どっかにある動画とか映画とかのイメージの意味合いが僕の場合強い。目を閉じてても、視覚に依存してるってのはなんとも。。。誰かに見られてる認識から、正しく動きたいっていうのもあるし。もっとシンプルにナチュラルに動きたい。そう考えると、上手い下手、正しい、間違ってるとかっていうのは割とどうでもよくなってくるかもしれないなぁと思ったり。

その日の 帰りに少し話に出たんだけど、盲人の人の感覚はどうなってるかっていうのは興味深い話題。盲人といえば、僕の中ではレイ、セントオブウーマンかな(座頭市とか5パーセントの奇跡とかドントブリーズとかもあるけど)。特にレイは僕のオールタイムベスト5位以内には間違いなく入るくらいに好き。レイチャールズの伝記映画をジェイミーフォックスが演じて、アカデミーの主演男優賞をとった映画。実際に1日の大半をブラインド状態で過ごしたり、映画の中のピアノの演奏を自分でしたりと。ジェイミーフォックスとレイチャールズの天才っぷりが混在してて最高。内容的にも音楽の天才の狂気に、家族とか女性とか社会が巻き込まれるんだけど、最終的に1人の人間の孤独に触れてくる素晴らしさ。書いてるともう一回見たくなってくる。うう。

この中のレイの歩き方って、ピンとしてて綺麗なわけではないんだよな。どっちかっていうと、いつもグニャっとしてるんだけど、でも自然な感じ。やっぱり目が見えてることで作ってる真っ直ぐさ、世間的な姿勢の良さ、正しさに傾きやすいのかなぁと思ったりもする。

こんなことまで考えさせられちゃう暗闇わーく、すごい久しぶりだったけど、とっても楽しかった。いつのまにか長くなってしまったのでここまで。(本当はセントオブウーマンの話とかもしたかった。。。)