だらっと和田パン

話が跳んだり跳ねたり行ったり来たり。映画とか、システマとか、漫画とか。ネタバレあります。

ヤバイ女

梅雨明け。。。 梅雨は苦手だけど、これはこれで心配になる。過去最速か。。 梅雨にしろ、夏にしろ食欲と体重が落ちるから困る。羨ましがられることもあるけど、コントロールして落ちてるわけではないから辛い。 もともと食べることがすごい好きなわけでもないし、普通自動車(もしくは軽)にスポーツカーのエンジンを搭載してるから、とかく燃費が悪い。一般人よりは遥かに食べてるのに、それでも落ち続ける。 大学時代はこれがストレスで逆に食べられなくなるくらいなものだった。コントロールっていうのは難しい。 スポーツって身体に悪いよな。色んな意味で。宗教性も強いし。 まあいいや。 「ヤバイ日本の女」はらだ有彩著 を読んだ。 フェアかなんかやってて、表紙が良かったので買ってみたら(ジャケ買い)、これがめちゃめちゃ面白い。あっという間に読めてしまった。 日本の昔話の、現代風の要約がはじめにあって、それについて今風の女の子が、その昔話に出てくる女の子に対して現代風の意見を言ったり、素朴な疑問を投げかけたり。 専門書みたいに、全く固さはないから読みやすいのに、オタクっぽく細かく調べ上げられてて、そういう部分でも楽しめる。 でも1番面白いのは今の時代にこの子がいたら、こんな風になってただろうとか、救われない話の時は勝手に続きを書いちゃったり、話変えちゃったり。 しかもそれがどれも共感性高くて、納得できてしまう。 短編風に短く色んな昔話が出てくるから、区切りもいいし読みやすさもある。 しかもそれぞれの話の最初にキャッチコピーみたいなのが書かれてて、それも物語に引き込まれる大きな要因にもなっている。 1つの話で何回も楽しめてしまう。とても良い。すごく好き。 1番僕が好きになったのは有明の別れ。男として育てられた女の子が、女という理由で流されてきた女の子との関係の話。1つの関係性として、よくあると思うんだけど、その関係性には名前がない。女性の関係性の話だけど、男の僕が読んでも「こういうのあるよなぁ」ってなんとなく思える。 本の中で最後の話なんだけど、物語の1つとして面白いし、一冊のまとめとしても面白い。 織姫の話はやっぱりtalking to the moon(ブルーノ・マーズ) だよなって思ったり、猿婿入りの話では、人間の女はやっぱり怖いなぁって思ったり。 自分の好きな話を探してもいいし、こんな話あるんだぁっていう発見もあるし。 久しぶりに色んな意味で楽しめた本で、とても良かった。ぜひ続編読みたい。