システマ的フィジカル
セミナーを大阪含めての2週間味わったのは今回が初めてなので長く感じました。
正直やっと終わったーと思ってしまったのは否定できません。
もちろんそれと同時に寂しさもありますが。。
実は大阪のセミナーではほぼ疲れがなく、むしろ普段よりもよっぽど睡眠時間が長かったことと、おいしいものを食べたことによって体力が余っていた感じです。
馬肉いいですね。行ったお店は値段も安く、店員さんは男女ともに美形が多くてとても良かったです。もちろん味もよく、色々な部位を食べられたことも大きかったです。
東京にもああいう少しお洒落な馬肉バルがあるといいなとネットで探していますが、なかなかよさそうなものがなく嘆いております。
東京の土曜日もそこまで疲れがなく終われて、さてはシステマをやる体力がついてきたのでは。。。と自信を持ちかけていました。
日曜日。へとへとになりました。最初の2時間くらいかなりいい状態にもっていけた(当社比)と思っていたのですが、少しずつ削れていってしまい、しまいには状態がどっかいってしまって、へとへとになっていました。かなり多くの方が疲れた様子でしたが、聞いた話によるとザイコはみんなが疲れるまでやって、そこをもう少し引き延ばして練習させたいそう。なので大阪では休憩がないこともあったし、今回もかなり遅くまで休憩を取らなかったとのことです。(盗み聞きしました)
なんとなーく僕の中ではハンターハンターの念能力のイメージで,今回やってたのはビスケとやってた練の訓練っぽいなと、イメージがつきにくい人はドラゴンボールで常時スーパーサイヤ人になってる感じです。疲れますよね。
普段の動きっていうのは、持ってる力を拳に集めてパンチを打ったり、お腹に集めてガードしたりっていう感じですが、今回のは強い状態を作っておけば強いっていう当たり前のことでした。
わざわざ拳に集めて、ガードを弱くしたり、その逆をしたりっていうことは必要ないんだっていうことかなと。あくまでわかりやすい例として挙げてるので、話半分以上には聞かないでくださいまし。
システマはその状態をリラックスで作る必要があることが難しさのひとつかもしれません。漫画みたいに可視化できたり、(ザイコは感覚器の一つとしてと言っていたので、近い形にはもっていけるとは思いますが)力でできれば楽なのかもしれませんが。リラックスで出来たら、一番楽に動けますものね。
ザイコは東京のセミナーで、フィジカルの練習は嫌いだからやらないといっていました。しかし、状態を作ってそれをキープする体力は、システマのフィジカルの一つといえるのではないのかなと思いました。
というかそもそもザイコはフィジカルトレーニングと呼ばれるものをかなりやっていたそうで。色々と逸話はありますが、この前もプッシュアップを一日500回、セルゲイとともに行っていたという話もあり、そもそもの体力がないと始まらないのではとさえ思わされます。
これは僕が大学時代のコーチに言われていたことなのですが、そもそも練習するための体力がないから、とりあえず走る。
効率的なトレーニングが推奨される昨今ではあまり好かれなそうな話ではありますが、これはまあ一理あるなと今では思うわけです。僕自身走ること、特に長距離はかなり嫌いなのでやりたくもなかったのですが、フィジカルがなければそもそも論すら始められないともまた思うわけです。
ザイコのセミナーはそこがスタートなのかなと思います。体力がある程度ある、システマの練習ができるようになっていることが前提の、システマ的な体力づくり。ここに辿り着くまでには当然それなりの練習量が必要で、体力がそれによってつき、今までのセミナーでやったこと、特に第二の呼吸、静かな呼吸なんかはもう今までにやってるよねという感覚で今年のセミナーがあったように思います。
とはいえザイコの感覚のおすそ分けしてもらうだけでもかなり良い練習になるのは間違いないですし、練習のための練習する必要もないわけです。とりあえず今の段階でセミナーを味わう。少なくともなんかしらは学べるのですから。
正直ザイコがやろうとしてることを僕はほとんど理解できず、ザイコが言っていることを手掛かりにいい感覚を作ろうとする作業をしてしまっていると思います。
その感覚をああだこうだ言いながらセミナーで取り組んで、そのあともクラスでこうなんじゃあないかなーとか言いながら遊び半分で取り組むのも一つのセミナーの醍醐味かなと思います。
最近のクラスで出た、「ミカエルが言う普通に動くからだ」というキーワード。癖があったり、動かない所がある身体ではなく。普通のからだ。そのためのフィジカルをまずやっとくことはやっぱり大事かなと思います。
そのうえでやれる練習も必ずあるような気がします。
練習します。