だらっと和田パン

話が跳んだり跳ねたり行ったり来たり。映画とか、システマとか、漫画とか。ネタバレあります。

7月ダニールセミナー

 

71314日に行われたダニールセミナーに参加してきました。

その前後に行われた東京での特別セミナーにも参加しました。今回はインストラクター向けの特別クラスもあり、自分は時間の都合上参加できませんでしたが、10数名のインストラクター方がそれぞれクラスを行い、情報を交換していたようです。

 

その後の特別クラスの始めでは、時間内に自分のクラスができなかった方がクラスをリードする形で始まり、雰囲気は感じることができました。割と色々な方のクラスに出ている方だとは思いますが、リードを受けたことがない方のクラスを体験でき貴重な時間を過ごせました。

 

15日の特別クラスは少し違う形でしたが、12日のセミナー前日の特別クラスからセミナーまではほぼ一つの流れでした。

 

特にタイトルがあったわけではないので、テーマを言葉で説明するのは難しいのですが、強いて言えば、テンションコントロールなのかな。

 

ある意味プッシュ&ムーブを永遠とやっていたとも言えるし、ずっと相手とのつながりを感じていたような感じでもあります。あとはホールボディー。

 

ダニールが2日目にシステマの奥義について語っていたので、それがテーマとも言えるのかも知れません。

 

1つ目はよく言われる Know Yourself。汝自身を知れ。これはどうも古代ギリシアの格言のようですね。ЕYРΩПНといのがヨーロッパという意味のギリシア語なんですが、ちょっと見たことのある文字だなと思い、調べてみました。曰く、ロシアはウラディミル一世のとき、990年にギリシア正教を国教とし、さらに1589年、ギリシア正教会の総主教座をコンスタンティノープルからモスクワに移したとのことです。かなりざっとですが、ギリシアとロシアのつながりが見えて面白いなと思いました。最近は西洋美術から古代ギリシアについても勉強していたりするので、縁があればロシアまで手が伸ばせるかなと思います。Ωはロシア語にはないっぽいですね。

 

そして今回、ダニールがもったいぶって言っていたのが、Patience. 忍耐ですね。

patientだと患者という名詞か、忍耐強いという形容詞になります)

最近よく言われていた言葉なので、みんな苦笑いしていましたが、セミナーが終わってみると、実はそこがセミナーのテーマだったのかなと思ったりします。

 

その理由はセミナーの内容を振り返りながらいきます。

 

 

まず特別クラス(12日)と2日間のセミナーを通して、初めは全て室内を歩くことから始まります。ダニールは室内を歩くワークがとても好きだと言っていました。

特に目を閉じて歩くワークが好きだと言っていましたね。

 

室内を歩くのはいろいろな効果があると思います。

 

僕なんかは普段会えない方と話したり、昨日のワークはどうだったとか、最近どうですかとか話したりするのが好きです。本当はしっかり呼吸しないといけないとは思いますけど。そうやって自分を会場に慣らしていく感じは大事だと思います。

 

ダニールがこのワークをするといつも違う感じ方をすると言っていましたが、それは自分のその日の体調だったり、フィーリングだったりを感じる。という以外にも会場自体の持っている質感だったり、会場にいる人が作り出す雰囲気や、場を感じることができるということだと思います。

 

インストラクターレベルの方々だとどうしても場の雰囲気を感じる力は大事になってくるはずなので、そういう部分のコントロールも兼ねているのかなと思います。

歩き方によって、その人の姿勢や歩き方を見て、レベル感を見てるっていうのもあるかもですね。

 

僕は正直会場質感を感じることで精一杯な感じです。

たまに、べたべたいろんなところを触っているのはそういうことです。

 

 その後のワークはだいたいプッシュアンドムーブですね。

 

形は様々ですが、初めはグラウンドから。

相手に踏ませるプッシュから。相手のバランスをその方が取りやすいというのが踏ませるワークから始める理由だと言っていました。

 

踏まれたときに逃げるのではなく、その力の大きさと方向を感じて全身に通すそうすると、相手とのコネクトができて動かせるようになる。

 

色んな部位でやりましたが、足の内側は痛いですね。

痛いは痛いで楽しいですが、痣にならない程度でうまいことやってください。

当たり前ですけど、プッシュする方も大事なワークです。

 

ダニールはいろいろすっ飛ばして相手のバランスを取ればいいんだという言い方をしてましたが、まずはしっかり全身に通せるかどうか、力の大きさと方向をどこまで邪魔せずに感じきれるかが大事だと思います。それを邪魔するのはテンションなので、自分自身を知り、少しずつでも流せるようにしていくことが大事だと思います。

 

あとは二つ目の奥義の忍耐ですね。Patience

どこまで余裕を持って相手の動きを邪魔しないか。

 

あとのワークはそのバリエーションを変えただけとも言えます。

座るバージョン、膝立ちバージョン、片膝で膝の上に足を乗せて行うバージョン。

立って行ったり、複数人でワークしたりといった感じです。

 

ワークの流れとしてはグラウンドから座位、立位。そして身体でのコンタクトから、手足へのコンタクトという風なものでした。

 

ダニールのすごいところはダニール自身の動きがすごすぎるので、それだけでセミナーとして成立させられるところ、という結論に界隈では至りつつあります。

 

ダニールの動きを生で見て、雰囲気を感じ、ダニールに触るという3段階があればそれだけで楽しいというのが、ダニールの魅力なのかなと思います。

 

僕自身は参加できなかったのですが、インストラクター特別クラスの内容をリークしてくださった方がいまして、ダニールが質疑応答の中で、「生徒はインストラクターではなく、あなたという人を求めてやってくる」と言っていたそうです。

 

僕としてはこの一言だけでさらにメロメロなわけですが、そうあるべきだよなと素直に思います。

 

かなり意外な方面の方からクラスの内容を教えてもらったので、僕自身も少しはいい人になっているのかなと思ったりもしましたが、ブログによるシェアをしているせいでそういう縁が回ってきたのだと思い、そのまま止めずに流させていただきます。

 

ダニール自身がそれをまさに体現しているのが本当にすごいですね。

毎年レベルアップしているし。

「上手くなりたいと思うのではなく、ただ上手くなる」by Daniil Ryabko

 

みんな一緒に上手くなりましょう!

で終わりたいところですが、周りが最近上手くなりすぎてて言いにくいです。。。()

自分も上手くならないとですね。