だらっと和田パン

話が跳んだり跳ねたり行ったり来たり。映画とか、システマとか、漫画とか。ネタバレあります。

アンコンタクト

皆さんお久しぶりです。

仕事が忙しいという言い訳をもとに更新をさぼっていました。すいません。
どういったことを書いていくのか悩んでいた時期でもあったので、ちょうどいいブレイクをもらいました。ありがとうございます。


今は仕事だけでなく、その他もろもろ忙しくなってきてしまったので、5年後くらいにはそこらへん全部ビジネスにしてしまいたいなというのが正直な思いです。(まったりする時間が欲しい)
今はいろいろと至らないところが多いので精一杯失敗をして、うまい具合にまとめていけたらなと思います。

僕の好きな映画のセリフの一つに “You don’t make mistakes. Mistakes make you. Mistakes make you smarter. They make you stronger, and they make you more self-reliant.” というセリフがあります。

ざっくりと訳すと、あなたが失敗を作るのではなく、失敗があなたを作る。という感じです。日本語にしてしまうと変な感じですが、英語にすると妙に良いですよね。ここらへんは語学の面白さであり、翻訳の難しいところだと思います。

ちなみに映画のタイトルは、「あなたの旅立ち、綴ります」(The Last Word)です。

この言葉のように思いっきり失敗して新たな自分を創り出していきたいなと思ってはいます。それこそシステマは、僕の中では安全に失敗ができる場なので、本当はもっと思いっきり失敗していきたいなと思ってはいますが、なかなかうまく失敗できないのが面白いところだったりします。

一番辛いところは、失敗を楽しんでいるときは、超内省している時なので、表面上楽しく振舞えないってところですね。


それはともかく。

今回は2019年令和初のミカエルセミナーの振り返りです。

今回のセミナーのテーマはアンコンタクトワーク。
正式にはアンコンタクトという言葉はないそうですが、日本人お得意のネイティブには伝わらないカタカナ英語を勝手に作る方式を貫きたいと思います。
ノンコンタクトは言いにくいのと、裸眼っぽさがあるので、あまり好きではないのです。(勝手)


接触のコミュニケーションのことですね。そこをシステマでどう練習するか、ミカエルはどう考えているのか、の一端をみせてもらったという感じだと思います。


最近、色々なセミナーや講座に出て感じるのは(システマに限らず)インストラクターが伝えているのは、単に内容(システマの場合はシステマ、先生の場合はその担当科目)のみを伝えているわけではないのだなということです。システマの場合は、特にその範囲が膨大なので、ぼんやりしがちなのですが、どうやってもインストラクターの人となり、場の雰囲気(作り方)、話し方などのほうが、技術よりも大きなファクターなのではないか。


映像技術や、通信手段が発達し多様化したからといって、ミカエルやそのほかのマスター達の作る雰囲気や人となりに触れるというのは、動画や写真から伝わるものではとてもないなと思いました。


それこそ今回のテーマのアンコンタクトは映像で見る限りではインチキ臭いことこの上ないものですが、実際にやってみると普段誰もが使用しているものであることがわかります。

ただ、それをミカエルの感受性と、動きの精度の高さでやると、よりインスタ映えする動画になるということなのです。

そもそもミカエルが生きてきた戦場というのは最もリアリティが必要な場所であり、そういった方々が行っているシステマが、リアルから外れるわけがない。ということを改めて感じました。


リアルで思い出しましたが、今回引っかかった部分は「自信」という言葉です。

何人かの方とお話しして思ったのですが、多くの方(自分を含む)は自信というのをアメリカンな、体が大きい人が威圧するようなものと勘違いしてはいないのだろうか。


それはそれで、もちろんアンコンタクトとして成立する(体が大きい人や、ムキムキの人を見るだけで威圧感を感じるので)とは思いますが、それがしたいのであれば、筋トレをしたり、薬でも飲めばいいので、システマである必要がないですね。

僕としてはConfidenceよりも Leap of Faithに近いかなと思っています。 Leap of Faithは信じて飛び込むという意味なので、そのままの意味だと少し違うのですが。。

これはもともとプラグマティズムを提唱したウィリアム・ジェームズが言った言葉で、プラグマティズムとは実用主義のことです。(功利主義に近い)

最近ではスパイダーマン・スパイダーバースに出てきました。(今年のダントツ一位の映画なのに、それすらもブログで書いていないことに気づき、さぼりすぎたなと思っております)


現代アメリカを作った大きな一つの思想です。 様々な主義、主張、宗教があるアメリカという国の中で、いろんな意見があるのはわかるけど、とりあえず合理的な行動をしようぜ。というものです。(考え方とかは置いといて、みんなでお金稼ごうぜの方がわかりやすいかも)Leap of Faith についていうと、自分たちの主義とか思想を疑ったりしないで、とりあえず信じて行動してみよう。うまくいかないかもしれないけど、それで少しでも救われるなら、悩まないで行動しようぜ。という考え方です。


ミカエルのセミナーなんかはまさにそうで、今回のセミナーも、フィジカル的なものからアンコンタクトに徐々に移行していくんだろうなという予想を裏切り、始めからがっつりアンコンタクト。

戸惑いながらもワークをしながら、ミカエルに触りながら、三日間過ごすとなんらかの掴みがある。とりあえず信じてやってみようぜと。


まあおそらく、ミカエル的にはシンプルなことを言って、やってるだけで、アンコンタクトでの自信というのも、明確な指示を出せというだけのものかもしれません。
標識が消えてたら伝わらないし、言葉だって僕みたいにぼそぼそ喋ってたら、伝わるものも伝わらないはずで。

ではシンプルなはずのものができないのはなぜかっていうのはおそらくあり方なんでしょう。テンションがあって、自分と外の世界との間に壁を作る。自分の感覚に蓋をする。(歩きスマホ、イヤホン、その他諸々)そうしたものを少しずつとっていくのがシステマなんだろうなと。


しかし、アンコンタクトで明確な意思を相手に伝えるというのは、これほど私生活で役に立つワークもないのではないか。


日本人の苦手なアイコンタクト、姿勢、ボディランゲージ、握手など。ハイコンテクスト文化のまんま悪いところだったりしますが、身体を意識的に動かして相手に明確な意図を伝える練習ができる場所、というのが日本には少ないので、こういったことをうまく生かせれば、ビジネス界でシステマが流行る日もそう遠くないのではないかと思ったりもしてます。

とりあえずシステマ人口4桁に乗っけたいですよね。とか思ったり思わなかったり。

セミナーの内容についてはこの次で。。。。