だらっと和田パン

話が跳んだり跳ねたり行ったり来たり。映画とか、システマとか、漫画とか。ネタバレあります。

セミナーから一か月、セミナーまで一か月

  

早いもので、ザイコセミナーから約一か月半が経過しました。あれからというもの、様々なところへ出稽古をしに行って、少しでも復習の時間を多くできるようにしております。

今まで、セミナーなどでお見かけしたり、少しばかり会話していた方たちとも、多く練習できり、会話したりできて、楽しく過ごさせていただいております。

 

 

そんな中、気が付いてみれば、3月も終盤に入ろうとしています。もうすぐ平成という一つの時代が終わる前に様々な著名人の訃報が聞かれることが多くなっているように思います。そして、スポーツ界ではついにイチロー選手が引退しました。

 

 

あまり野球に興味がない自分ではありますが、日本スポーツ界を引っ張ってきた異質な存在として、イチロー選手のトレーニングや考え方に注目していた人は多かったのではないかと思います。

 

 

当たり前のことかもしれませんが、海外での注目度も非常に高く、改めて一人のアスリートとしての尊敬の念を深めるばかりであります。

 

 

3月が終わるということは年度末ということです。そして自分にとっては4月からは転職先で働くことになるので、新生活という言葉が似合いそうな気もします。

 

まあ自分としてはいつも通り、「やるべきことをコツコツと」しかできないので、特に浮かれたりすることもできずに、終わらせるべきを終わらせ、行うべきを行っております。

 

 

仕事先が変わるということは、環境が変わるということです。なかなかに忙しく、色々な所へ飛んでいくことも多くなりそうで、そうなってくるとシステマを今までのようにはできないだろうなぁとも思っております。

4月から一か月近畿で研修、みたいな話もでたりで、次に会うのはミカエルセミナーで、ということになる方も出てくるかもしれません。

 

そもそもミカエルセミナー行けんのか?という話にもなりそうですが、絶対に行くぞという強い気持ちと、ゴールデンウィークだし大丈夫でしょう、という軽い気持ちを合わせて、先ほど申し込みしました。

 

 

今年度は自分の練習の拠点が赤坂に移ったこともあり、クラスに出る回数がかなり多くなりました。ほぼ毎日あるクラスと、月謝制による練習出放題というのはかなりありがたいもので、なんだかんだ、平均で週4回は参加していたような気がします。

 

 

クラスに多く参加できた。というのはとても良かったのですが、片道1時間の道のりと練習後の飲み会に参加しすぎた結果、最近自分で練習する時間が少なくなっていたように思います。

 

そしてザイコのセミナーの後ということもあり、より一層何を練習したらいいのかわからなくなっていました。

 

 

そうした時にやっぱり立ち戻るべきは呼吸ということで、最近はどこに行くにも呼吸を意識するようになりました。

 

 

そもそもザイコセミナーが呼吸のセミナーだったからともいえます。

ただ、ザイコの言葉は時にハイデガーのような難解さを感じてしまうことがあり、難解さを頭で考えてどうにかしようとすることで、感じる力を失ってしまいがちです。

 

 

言われたとおりにやるだけで見えるものがあるのに、自らそれを手放してしまうことがいかに多いかを改めて感じる次第です。

 

 

呼吸という次元、呼吸の状態を呼吸で整える。

 

 

自分が最近やっているのは、呼吸を全身に通して、感覚を広げ、広がった感覚に呼吸を合わせていく。そうすると自分が初め全身に呼吸を通した時よりもはるかに広く呼吸できているように感じます。そして、実際に身体も大きく開いて姿勢が良くなります。この時いかに普段の呼吸が足りてないのかを実感するのです。この感覚を壊さないように街中を歩いたり、今までやってきたワークをやったりしています。

 

どうしても丁寧に繊細にやってしまうのですが、早く感覚に慣れて、自由に雑に動けるようになりたいなと思っております。

 

 

ちなみに、なんだかんだとプリズナートレーニングを続けています。最近ではかなりハードになってきて、回数が伸び悩んでいたのですが、この呼吸の状態をできるだけキープするようにすると不思議なもので回数が増やせるのです。

 

ただ、ココが面白いのですが、例えば前回14回できたので、今回は15回やりたいと思うとします。そこで状態を作り、その状態を崩さないようにトレーニングを行います。最初のほうはそれなりに状態を保っていられるのですが、目標回数を意識した瞬間この場合13回身体が重さをもってしまい、かなりきつくなります。

 

 

いかに自分の状態が思考に引っ張られているかを感じるとともに、言葉の持つ力のようなものを感じます。

 

 

しかし、こうした感覚がおぼろげながらもみえてくると、ザイコがセミナーでちょくちょく言っている、見た目のフィジカルトレーニングを呼吸のトレーニングとして扱っているという意味がようやく理解できるのです。

 

 

嘘言ってたわけじゃあないのか、疑ってすいませんと思うわけです。ここでも素直になれない自分が浮き彫りになりますね。「人間はみな自分の見たいものしか見ようとしない」といったのはカエサルだったかな。。。

 

 

あとはその感覚をもってスティックやら、シャシュカに自分を動かしてもらうっていうのをやり始めました。

 

呼吸に動かしてもらったり、武器に動かしてもらったりと、より一層他力本願に変わりつつあります。

 

 

自分のからだからいろんなものが抜けていくと、2001年宇宙の旅のようにモノリスによってからだを持たない存在になり、攻殻機動隊のようにいろんなからだをもつっていう発想もわからなくはなくなってくる。

 

現代における、薄いデータ、厚いデータも近い話だけども。

 

 

結局今の風潮的に身体に戻ってくるのも人間の限界かもしれんが。

 

 

というわけで、ミカエルセミナーまであと一か月。それまでに環境がどう変わるかはわかりませんが、できることをやるのみなのです。