ここだけでも押さえておいてほしいクリード2
クリード2。ロッキーファンにはたまらない一作になっていました。僕はありがたく一年分の涙を流させていただき、もう今年は泣かないことでしょう。涙腺がスタローンに弱い。
クリード2。2なので前作だけでも観てから映画館には行っていただきたいですが、ざっと内容をさらいます。
そもそもの発端はライアン・クーグラーという当時ほぼ無名の監督が持ってきたロッキーの続きを、太っ腹なスタローンがあっさり承諾。その案というのが、ロッキーの親友(恋人)だったアポロが愛人との間に産んだ子供の話。
アドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)これがクリードの主人公の名前。クリードという名前を使ってしまうと、いろいろとやっかいなので、自分を産んですぐに死んでしまった母方の姓を使っている。
このアドニス君はお母さんが死んだ後に施設を転々としていたところ、アポロの正妻に拾われる。その時に俺の父親はなんていうんだ?ってアドニス少年が聞いたところで、ドーンとタイトルコール。CREED。めちゃめちゃかっこよかったですね。
このアドニス君はアポロの正妻に拾われて、大学も卒業させてもらい、一流の会社に勤めている。だが、ファイターの血を受け継いだ彼にはそんな生活には耐えられず、裏ボクシングで戦っていたが、表の舞台に出てくることを決意し、会社を辞め。単身フィラデルフィアに行く。
ロッキーに会うために。
ロッキーはこの時はもうボクシングにはかかわっておらず、レストランの経営だけ。5,6を観ている人にはわかるのだが、ロッキーは破産をし、息子とはうまくいかずに、元ヒーローとしての話をレストランにきてお客さんにするくらいのことしかできなくなる。
これは、まんまスタローンの話であり、4が終わった後にスタローンはブリジット・ニールセン(ドラゴの嫁さん役)と結婚するために、今まで苦楽を共にしてきた妻と別れ財産を半分にされ(州の法律のため)、そのブリジット・ニールセンとも1年半くらいで別れてしまい、さらに財産が半分になる。さらにその後は映画も当たらなくなり、2006年のロッキー・ザ・ファイナルまで低迷期を過ごす。
5ではスタローンの実の息子セイジが登場する。ロッキーの息子は、あまり体が強くなく、学校でも馬鹿にされ、一人の人間、男としてではなく、常にロッキー2世としてしか見られない。その部分を描いたのが5,6であり、スタローンが息子に伝えたかった部分でもある。
現代社会とは異なる泥臭い人生を送ってきたロッキーだからこそ伝えられる言葉はあまりにも重く、今では僕の人生の指標ともなっている。
そして、不幸なことに現実では映画業界に入ってきたセイジ君は、うまくいき始めた時に血液の病気で死んでしまう。
クリードにはそういう部分にもフォーカスされていて、ロッキーの家の冷蔵庫に貼ってある写真は5の時の写真。つまり、死んでしまった実の息子の写真である。それがわかるロッキーファンはそれだけで、泣きそうになる。
死んでしまった実の息子のこともあり、アドニスを実の息子のように思い、育て上げていくのが前作のクリード。
結局隠していた、アポロの息子だということが世間にばれ、ヘビー級のチャンピオンとの対戦を受けられることになる。この流れはある意味ロッキーとのつながりを感じ、節々に出てくる言葉やTシャツの文字などから、ロッキーファンは愛着を感じる。
ロッキーは4の時に親友のアポロの試合中に危険だとわかっていたのに、試合を止められず、タオルを投げることもできなかった。
そのためアドニスがチャンピオンと戦っているときにも危険を感じ、試合を止めようとする。もう十分だと。そこでアドニスはこう言い返す。「証明することがある」何を証明するのか「俺は間違いじゃない」。これはまさしくロッキーがアポロと戦うときに言っていたセリフであり、ロッキーが身体を張って証明し続けてきたことにつながる。
自分がBumでないことを証明するために、Going the distance with Creed.クリード(アポロ)相手に最後までやりきる。最後まで立っている。Creed には信念という意味もある。なので、信念をもって最後までやりきる。という意味にもとらえられる。これがロッキーのはじめである。
今回の予告にはこれを匂わせるセリフがある。リングで起き上がったアドニスにレフリーが名前を聞く「What's your name?」アドニスは弱弱しく答える。クリードと。レフリーがもう一度聞く名前は何だと。そこでアドニスはクリードと叫ぶ。自分の名前の持つ意味に気づいて。
これがTwitterで言い続けてきた、Going the distance with Creedからas Creedに変わる瞬間です。
。。。書きたいことの半分もかけてないけど、2000文字行きそうなのでここでいったん終了します。今回はアドニスよりもほかのキャラクターが良すぎたんだけれどなぁ。
しかしマイケル・B・ジョーダンの肉体は素晴らしかったですな。本当に筋トレ再開しようかと思うくらい。プリズナートレーニングの本買ってこようかしら。