だらっと和田パン

話が跳んだり跳ねたり行ったり来たり。映画とか、システマとか、漫画とか。ネタバレあります。

僕のヒーローアカデミアの映画が観たい

自分にとってのヒーローは誰にでもいるものだろうか。ヒーローと言っても、ヒーロー映画に出てくるような、ヴィランと戦うヒーローである必要は必ずしもない。「ダークナイトライジング」でバットマンが「A hero can be anyone.」と言ったように誰でもなり得るヒーロー。(この時のバットマンのセリフはかなりいいので、ぜひ映画を観て確認して頂きたい。僕の好きなセリフ、トップ10に入るかもしれない。)

僕にとっては初代の「スパイダーマン」(トビーマグワイアの)。伴うが読めないくらいの子供時代に観てカッコいいなぁと思い、あの名言は今でも心に刻まれている。去年久しぶりに観たらちょっと親近感の湧く感じになっていた。

僕のヒーローアカデミア」はそんなヒーローに憧れてしまった無個性の男の子の話。「個性」という名の超能力を人類の8割が持つ世界で無個性として生まれた男の子のデク(ニックネーム)。その子があることをキッカケにNo. 1ヒーローから個性を譲渡され、ヒーローへの道を進んで行く話。

正直買う前はそこまで期待してなかったけど、買い始めたら3日で全部、買い読み終えてしまった。アニメ化され映画化されるくらいの人気がある理由がわかる。現代的なダイバーシティも存分に含み(個性っていうくらいだし)、成長の物語でもあり、ヴィランとの戦闘もある。ちゃんと学校の要素もあり、ハマりそうな掛け声もある。そりゃウケるよね。

多様性の話だと、少し「暗殺教室」にもかぶる。「暗殺教室」は先生だけ化け物でそのほかは落ちこぼれのただの中学生だけれども。そう考えると、特殊能力なしでよく書けたなって感じではある。みんな個性(超パワーではない)は強くある。超パワーではないってカッコ書きしたけど、超能力でなくても個性は超パワーなのかもしれないなぁ。と思わされるよな漫画達。

この漫画の好きなところはどんな個性も使いようってことを分かりやすく描いてくれるし、フィジカルの大事さも描いてくれてる(脳筋)。そもそも元No. 1ヒーローがただのフィジカルモンスター。Mr.インクレディブルのお父さんみたいな感じ。(映画楽しみ)

デクもその個性を継承してるから、個性を使うとフィジカルがアップするっていうだけのもの。継承されたばかりなので、力を使いこなせない。100%だと使った部分(パンチなら腕)がひどく壊れる。普通の漫画だと完治するけど、この漫画だと怪我は怪我として扱われる(ここもストーリーに良い影響を与えてる)。もちろん治癒能力持ちもいるにはいるが。いつもすぐに大怪我を負うわけにもいかないので、途中で一部だけ使って自分まで壊すんじゃなくて、全身をフィジカルアップさせる方法を思いつく(フルカウル)。

ここで色々とこの前のダニールセミナーに繋がる。この前のネイティブとセカンドの話っていうのは、もろに「ヒーローアカデミア」からで、漫画だと4歳くらいでみんな個性発動するので、デク以外は自分の一部として個性を自然に使える(ネイティブ)。ただデクは力を継承したばかりなので(セカンド)、どうしても「使う」意識になってしまう。そこをフルカウルで自然な感覚にしようとするわけだが、これって要は身体の構造を作っちゃうってことだよな。と。

ステマだと4大原則がまずあって、テンションが入らない身体にする。もしくは入ってきても全身に散らせるようにする。(入らない身体と別なのかはまだ謎、自分は後者がギリわかるレベル)

月曜だかに復習やった時に、全身から散らしながらだと一部分にテンション溜まらないから、このままコントロールすればいいんじゃあないかと気づいたわけだが。。。自分の身体を整えながら、相手をコントロールするってめっちゃむずい。ていうかずっとはムリ。となると自分の身体の構造を作っとくしかない。で、アメンボや壁、スタティックの大事さに繋がる。

無意識の意識化から意識の無意識化の段階に辿り着いたわけである。まあ、練習は全部そうっちゃ、そうなわけだが。

ネイティブとセカンドの話を思いついてから、野村克也監督のことを思い出す。高校か大学時代にスポーツ問わず監督の考え方を色々と漁ってた。その時にノムさんの本に会ったのだが(ていうかノムさんが最初だろうか?)、ノムさんは超努力な人。はたから見れば超一流な成績を残してはいるのだが、プロの世界の天才(ニアイコールネイティブ)には普通にやっても敵わないと気づき、超二流になる努力をする。そうした努力(努力の方法等は本などを参照ください)を自分がしてきたから、天才には分からない努力の仕方、上手くなり方を知ることができた。そのことが監督としての成功繋がり、野村再生工場とまで呼ばれるようになったわけである。

まあ天才やネイティブには憧れてしまうものではあるが、セカンドだから気づけるものもあるし、「ヒーローアカデミア」では、セカンドを自分で勝ち取ったものとして捉えていて、そういう考え方もあるのかと思った。

ネイティブでもセカンドでも所詮1つの個性でしかないので、それをどう育て生かすのかが大事ってことなのかな。

ところで、システマのワークは広大なので、個性がよく見えて面白い。ワークの中だけに限った話でもないけど。特にインストラクターはそれぞれの個性が見えやすいので、それも1つシステマの面白いところだなぁと思ってみたりもする。

みんな違ってみんないいっていう結論になりそうだけど、それはしたくないので

力isパワーという結論にしておこうと思う(謎)

プルスウルトラ!!