やめちゃってもいい
「肩に力が入ったらやめちゃってもいい」
昨日の(10月12日)クラスで何気なくインストラクターが言った言葉。
なにかの障害と向き合った時人は肩に力が入りやすい。四足歩行時代の名残だと聞いたことがあるけど、実際どうなんだろうか。
ただ、肩に力が入ってもあまり効果的でないのは確かな気がする。二足で立ってると上に上がるだけだから。
そして往々にして肩に力が入る場面は危機に出くわしている時。恐怖を感じている時。
本能的に危機を感じると3つのFの反応が起こる。いわゆるファイト、フライト、フリーズレスポンスと呼ばれるもの。
なんでフリーズしてしまうのかは最近まで疑問だった。フリーズすると死ぬ可能性が上がるだけだと思ってたから。
だけど本能的な動きにはそれなりに意味がある。
例えば森の中でガサッと動物が動いた音がした時、虎や熊などの大型猛獣がすぐ近くに見えた時。そこで大きく動いてしまうと気づかれてしまう。そこで、ピタっと停止する事で、気づかれずソッと逃げ出すことができたり、静かにやり過ごすことができる。
ただ、これは相手が気づいていない前提なので、ナイフを持った相手が襲ってきた時、猛獣に襲われている時など、動かなければいけない時にフリーズしてしまうのは単なるチョイスミスなのである。
現在の生活での危機感はいきなりの生死に直結しないことが多い。なので本能的な動きも鈍くなり、間違ったチョイスをしたとしても死ぬことはあまりない。それがまた本能を鈍くする。
だけれど 、今回の「肩に力が入ったら、やめちゃってもいい」は本能的な動きを、しなくてもいいよって改めて気付かせてくれた。
ザイコはこの前のセミナーで相手の動きに付き合わない、3つのF(ファイト、フライト、フリーズ)をしない。と言ったし、そもそも肩をリラックスすることは大事なことだと、マスター達は言う。
やめちゃってもいい。相手の動きに付き合わなくてもいいし、例えば少し呼吸をしてみる、例えば居心地の良い場所に2cmだけ動いてみる。
関係のない冗談を言ってみたっていいかもしれない。リンカーンのように。
巨匠スティーブン・スピルバーグの“リンカーン”。映画の中では奴隷解放宣言もせず、ゲティスバーグ演説もせず、暗殺のシーンも描かれない。
真面目で嘘のない、誠実な大統領と言われたリンカーンを、嘘つきで汚い政治家として描く。
憲法修正第13条を下院で通す話を延々とやる。
妥協あり。買収あり。偽証もあり。
南北戦争を止めるためのものだ、という大義名分のもとに法案を通そうとしてるので、戦争を引き伸ばしたり、南側から来た戦争を止めるための使者をどっか別の所に送ったり、そんなものは来てないと平然と嘘をついたり。
真面目で正直な大統領は見る影もない。
リンカーンがやることといえば、くだらないジョークを飛ばし続けること。
もちろんジョークには意味があるし、そのジョークの意味を理解できればリンカーンが言いたいこともわかるわけだが、冗談を冗談として捉えると意味不明で、しまいには議員達に怒られる。
リンカーンはおそらくうつで、ジョークを言って笑ってないと死んでしまう。プライドの高さと、力の及ばなさが自身をうつにする。そこまでしてなぜリンカーンは憲法修正第13条を通さなければいけなかったのか。
答えの一つは
“Whoever saves one life, saves world entire.”
ここに僕も強さの答えの一つをみる。
そういえば昨日のはじめに、なんでシステマをやる目的を聞かれた。僕の答えは「よく分かりません。」
確かに僕は強くなりたかった。きっと今もそうだと思う。
でも今は強さの定義が揺らいでる。もともと答えは見つけられていなかったけど。
その答えがわかるのは10年後か、それとも一生分からないのか。
少なくともまだ人生は続いている。
Life goes on.
プロレスとキリストとバカナオトコ
前回だったかに風邪かなんかが一気に襲ってくるんじゃあないかって書いた気がするけど、昨日は久しぶりにがっつり寝落ち。しかもなぜか上裸で寝てた。何時かは覚えてないけど、起きた瞬間寒いし眠いしで風邪引くんじゃあないかと思うものの、上に何か着る力すらなく、頑張って掛け布団(毛布が隣にあるのにそこまで手を伸ばせず)をかけた瞬間にブラックアウト。もう一回起きた時には身体が冷え切ってたものの、体力は回復しておりTシャツを着て毛布を羽織って眠りにつく。今のところ風邪の症状もあまりなく、体調やっぱり大事だなと。
というわけで
“ザ・レスラー”を観ました。
町山さんが色々なところで紹介していたので、気になってはいたけれども、なかなか機会が合わず。
今日も本当は”許されざる者“の続きを観ようと思ってたら全部借りられていて、何観ようか迷ってところで、たまたま目に入ったのでいい機会かなと思いレンタル。
内容としてはスーパスターとしてリングに立っていた男の20年後。名前はラム。羊。
当時の面影は全くなく、平日はスーパーで働き、週末には小さな箱で小銭を稼ぐ。
私生活では、娘に嫌われ、寂しさを紛らわすためにストリップの熟女に入れあげる。家賃も払えず、家に鍵をかけられる。
ラム。羊。ラムがストリップ嬢(キャシディー)にレスラーらしく、自分の身体にある傷の自慢をする。
キャシディーはそれを見て、ラムをキリストに例える。人々の罪を背負い、傷を負い続ける。
その時観客はラムと言う名の意味に気がつく。
羊。人々の生贄として捧げられる存在。キリスト。
”羊たちの沈黙“の羊も同じ。
羊はキリストの暗喩に使われることが多い。
人々の罪を背負い戦い続けるレスラー。
ついに身体に限界を迎え引退を突きつけられる。
引退を決意すると、否応無く現実を見ざるを得ない。
自分の活躍する舞台を奪われ、今まで無きものとしてきた現実と向き合う。
仕事を手に入れ、娘の信頼を取り戻し、キャシディーとも少しずつ関係を深めていく。
だが男にとっての現実はそこにはなかった。ラムにとってはリングこそが自分が生きる場所であり、現実の私生活こそが虚構なのだ。
バカナオトコと人は笑うだろう。
不器用なやつだと、人は言うだろう。
それでも男はリングに上がり続ける。
人々の罪を背負い。
それでもレスラーはトップロープから飛び続ける。
虚構を現実にするために。
ACT3
エコーズのACT3。ジョジョの4部、「ダイアモンドは砕けない」で主人公レベルの活躍をしてしまう康一くんのスタンド。主人公レベルというか、4部はある意味康一くんの成長の物語だったのかな、と今更になって思う。4部に入る時のナレーションも康一くんだし。5部の始まりも康一くんだし。
主人公が微妙にすり替わってるっていう点では少し前に観た”フィフティ・シェイズ・フリード“なんかそうかなって思う。フィフティ・シェイズシリーズ3部作のラストなんだけど、最後だけだとお金持ちのグレイの心の成長の物語にすり替わってないかな、と思った。1作目はホテルに泊まった時になんとなく流してただけだったから、そこまで覚えてはいないんだけど。。 確か恋愛未経験のアナが超リッチのイケメンに好かれて、そこから大人のシンデレラストーリーみたいな感じだった気がする。そこからいつの間にか、グレイ(男)のトラウマ克服の話になって、今作は子どもだったグレイが大人になっていくような話。これはこれでありだなと思って観たけど、IMDbの評価は4.4。驚きの低さだけど、原作ファンとかもいるし、3作目ってだいたい評価低い気がする。“ゴッド・ファーザー”でも2作目までよりは3作目の評価低いし。ちゃんと終わらせるっていうのはむずいよね。何事も。
でもそんなに悪い映画ではなかったと思う。主演女優のダコタ・ジョンソンも可愛く見えたし、何よりグレイ役のジェイミー・ドーナンの身体がスーパーセクシー。特に背中。
ジョジョの話。
この前話した“ユージュアル・サスペクツ”が5部だとしたら、4部はダーティー・ハリーかなぁとか最近は考えてます。
なんでいきなりACT3の話をしたかっていうと、今日(10月9日)のワークがACT3ぽかったから。
銃を構えてる設定で、手のひらを合わせてその指先の狙いを動かさずに、全身を動かす。照準を常に一つに合わせたまま、身体だけを動かしていく。
その次のワークは銃を床と平行に360度回転させていくんだけど、自分の身体は極力上げずに、動く幅も出来るだけ小さくする。
どこらへんがACT3なのかっていうのは、4部を読んだことがあるか、見たことがある人だったら分かると思うんだけど。
今日はそんなことを考えながらやってました。(不真面目)
そういえば、今日はブラッドセミナー対策あったせいか、人が少なめだったな。自分も行くか迷ってたんだけどさ。
ACT3の後にモスクワセミナーでやったような(行ってないから情報だけだけど)、グラウンドでの掛け合いをしつつ、かけられた方が背骨を真っ直ぐにすることで快適になる。そして返して行く。
これって結局合宿ワークをグラウンドでやってるだけだなーと思った。ちょうどこの前あれから一年ってことでFBとかであがってたけど、なんかもっと前のことのような気もする。
合宿ワークの振り返りもできつつ、背骨ワークもでき、グラウンドも上手くなる。よきワークでした。
で、まあ今日のことだから当然対策セミナーでなにをやったかは知らないんだけど。ブラッドのユーチューブ追ってる感じだと、セミナーで、グラウンドのレッグワークやるんじゃあないかなと推測してる。
最近のユーチューブのトレンドだし。今回のモスクワセミナーでもやってた。ユーチューブって誰が上げてるとか全く分からないけど、なんかモスクワセミナーの後に、関連した動画あげてたから(勝手な解釈です)ブラッドはそこらへん考えてあげてるんじゃないかなーと思ってみたり。
当然セミナー(インターナショナル)の内容とかは話してるんだろうから、その中でモスクワでもグラウンドのレッグワークをやるっていうのは結構意味が大きいんじゃあないかなと思う。
超勝手な推測だけど。
そういったところを考えると今日やったワーク(このブログに書いてないこと含め)は結果的にブラッドセミナー対策になったような。。
まあでも結局は普段の練習をちゃんとやるのが大事なんだよな。
3か月
今年もいつの間にか後3ヶ月。なんか寒くなったりもしてるけど、いきなり暑くなったりもするから、季節が分かりにくい。台風も連発するし。いい加減風邪引くぞって思ってるけど、何故か風邪っぽくはなっても、風邪まではいかない。普段の養生のおかげと思いたいが、最近は睡眠時間も少ないので今度一気に襲われそう。
さて、6月の終わり、上半期の最後にやった集計。残り3ヶ月をいかに過ごすかを見直すために改めて集計。12月になって全然目標達成出来そうになかったら困るしね。
目標再確認。
本50冊。
映画100本。
現時点の数字。
本47冊。いい感じ。1ヶ月に一冊でも目標達成可能。ちなみに10月(8日現在)すでに4冊読み終わってるので、目標は達成。
映画132本。越えすぎ。しかも10月8日現在で4本観てるので、軽く150本行きそうな感じ。9月なんかは19本も観てしまって、「暇かよ」と自分にツッコミを入れるレベル。
なんか改めて目標決めたほうがいいのかもしれんなぁ。
ジョジョ展もモネ展もいつの間にか期限切れで行けなかったから、本当はもう少し減らせたはずなんだよな。と今にして思う。
一番の問題は観たい映画が多すぎることなんだよな。
正直今年は、そこまで観たくもないけど、数稼ぐために観とくかみたいなのはほぼなかったから、減らせて1、2本がいいところだと思う。
ちなみに10月も11月も観たい映画満載。
困ったもんだ。
年末までのイベントはブラッドセミナーがあるくらいで、それ以外は特にないしなぁ。
今年はクリスマスに“素晴らしき哉、人生”を観る予定だけど、20日から28日くらいまでに観れればいいなぁと思ってるから、イベントとして、そこまで気にする必要もなし。
やっぱブラッドセミナー楽しみやな。
また、ユーチューブで動画見直そう。
あ、そういえば自分の中で勝手にブラッドセミナーまでに、スタティック40分クリアっていう目標があったのだった。。。
これは20分クリアした時にいけそうだなー。と思ったから立てたんだけど、次の日30分やったら、残りの5分で泣きそうなほど辛くて、何度ももう止めちゃっていいんじゃないかなって思ったレベル。
なんたって拳が痛い痛い。ていうか指が。
最近指に痛みが残るから、ストレッチやったり爪もみしてるけどなかなか全部は抜けない。
って思ってたけど、これ拳が潰れてるから溜まっちゃうんであって、指先までフルであれたらもう少し改善できそうだなと思案。
うーーん。いけちゃうのかいな。坊や。
まあできるところまでやってみませう。
こんな感じで残り3ヶ月。少なくともブラッドセミナーまでは頑張って行きますかね。
あと、アウトプット頑張ります。ブログとか。
仙台とロシアとアイルランド
仙台に行ってきた。2泊3日の旅。旅って言っても、大学時代の先輩の家に泊まったので、旅っていうほど旅っぽくはないけど、他に言い方も思いつかないので旅。
仙台にはおそらく部活内で、1番仲のいい先輩と後輩が1人ずついるので、なんとかして行きたかった。僕と後輩は土日休みではないので、3連休に行ったところで2人に会えるかは微妙だったけど、金曜の夜、土曜の丸ごと3人で過ごすことができて良かった。
僕の先輩と後輩とはいえ、その2人はあまり面識はなかったし(僕の一個上と、僕が4年の時の1年生なので)、2人とも今年の5月くらいから仙台に配属になったので、顔合わせの意味も含めて、3人で会えて良かったなと改めて思う。
仙台には昔兄が住んでたので、一回だけ鍵を届けに行ったことがあるくらいで(滞在時間1時間未満)、ほぼ初めての上陸。
僕がかまぼこ好きで、兄や親が行った時に笹かまを買ってきてくれるので、仙台には実はいいイメージをもっていた。
ただ、あとは牛タンくらいなイメージで、仙台に住んでる人に怒られそうな貧弱なイメージ像ではあった。そもそも、地理や社会がもともとかなりの苦手分野だったので、未だに日本地図を見せられても位置すら分からん可能性すらある。
社会に関しては映画観てて、もうちょっと勉強しとけばよかったかなとも思うけど、高校とかに戻ってもどうせ勉強しないだろうなと思う。なんか映画がよくわかる世界史とか出してくれるといいな。とりあえずもうちょっと世界史を映画用に勉強しよう。また積ん読が増えそうだ。。
昨日積ん読消化用のお泊りパックがあったから、思わず応募しかけたレベル。
で、仙台。
仙台はなんかすごくいい街だった。仙台の都市は復興の影響なのか、すごい活気があって、東京みたいに人の数が多いだけで、覇気がない街とは違った感じ。
別に東京批判したいわけじゃないんだけど。
仙台は土地が大きいせいなのか、ゴミゴミしておらず、幅広でちょっとニューヨークを思い出した。長町っていう、仙台からJRだと1駅、地下鉄だと5駅くらいの所に泊まったんだけど、そこもこれから開発されて行く感じがあってパワーを感じた。
駅の近くに、イケアがあって(そこは東北で1番売れてないらしいんだけど)、そこはホットドック、フライドチキン、ドリンクバーのセットで350円。ドリンクバーだけなら100円と一生そこに居られそうな素晴らしい空間があった。
そもそも僕は購買意欲があまりない人間なので、家具を買いに行くことなんてまずないわけなので、イケアに行くことが初めてな気もしたが、結構いい会社なんだなと謎の感想を抱いた。スウェーデンの会社だし。
しかも東北で1番売れてないとは言え、これからすぐ近くにイオンが建つし、マンションがいくつも建設予定。
仙台で1番パワーを感じたのは蔵王の御釜。せっかくだから後でファイスブックかなんかに写真あげようかしら。
ザ・パワー・オブ・ネイチャー
ざ・キング(蔵王)。キング・ノトーリアス負けちゃって残念。SNSの情報しかないけどUFC229がかなり盛り上がってただけに最後の残念感。ただまだちょっと情報不足。
蔵王。っていうか御釜か。後輩曰く、晴れた日の御釜に会えるのはなかなかにレアらしい。仙台市内にいるときは晴れてて、晴れの日の御釜に会える。と思ってたけど、山道しかも急なカーブの連続。。を登っていると少しずつ霧と雲。途中のトイレ休憩できる場所ではちょっと先も見えず。下を覗ける所からから、下界を見てみても、雲が厚く、ただ高さへの恐怖を感じるのみ。
後輩はこの前来た時に晴れてたらしく、じゃあ今回は曇りバージョン見れるから良かったねと言っておいた。見たかった紅葉もちゃっかり見れたしまあいいかなと。
そこからさらに山道を登っていくと雲が下に降りて行って、蒼天の拳。北斗の拳、前田慶次、蒼天の拳の中では、蒼天の拳ごり押しです。
というわけで、蒼天の御釜とご対面。
今写真で見ても日本じゃない感は強いけど、実際にそこに行ってみると、天空にたどり着いたようで、ついに来てしまったなぁと思わざるを得ない。ラピュタはなかった。
「君の名は」の舞台の場所でもあるらしい。
土曜だったこともあり、焼きとうもろこしのいい匂いが漂ってくる。屋台で3人分のもろこしを購入し、5感全てを満たすことができた。
降りてくるときは下界に下って行く感じを味わいつつ、雲が下に流れているのを見ると、昔の人はこういうのを見て龍を想像したのかなぁと過去への思いを巡らせてみる。
猿にも会った。鏡じゃなくて。
うきー。
旅猿。
夜は牛タンを堪能。司という。ちょっと高級店だったせいなのか、定食が2200円だったのは驚きだったけど、肉も厚く、テールスープもたっぷり。お店も開店直後に入ったはずが、ほぼ満杯の状態。
その後はエッグズシングスでパンケーキ。
久々に食べすぎる。でも太れない。太らない。冬に向けて、脂肪を増やさないとこのままでは越せない。
本屋も大きなジュンク堂があり。またしても積ん読を増やす結果になってしまった。
本屋があり、ツタヤがあり、映画館と美味しい料理に居心地のいい空間。
僕が褒めまくってたら、改めて2人も仙台の良さを実感したらしく、いい街だなって言ってました。
寒がりだから寒いところには住みたくないけど、スノボできるなら住むのもありかなーと思ったり、思わなかったり。
可愛い子も多かったし。
ただ仙台にいる可愛い子は秋田とか秋田とかから流れてくるらしい。
あくまで噂。パートのおばちゃんが言ってたらしい。裏は取ってません。
映画と漫画の話
ユージュアルサスペクツ。
この前、知り合いの方が映画好きだと分かり、「映画好きなら観といた方がいい映画」として教えていただいた。
あんまり「映画好きなら観といた方がいい映画」とか「観てないと映画好きとは言えない」みたいなのには興味ないけれども、まあ話のネタにもなるし観とくか、と観てみた。
開始30分。いや、10分から違和感。
「あれ、これ5部(ジョジョ)じゃね??」
[ユージュアルサスペクツ]って有名な映画なんですかね?「映画好きなら観とく映画」って言われるくらいだから、それなりに有名なんだとは思うけれども、正直今まで聞いたこともなかった。
「それお前が映画知らんだけやで」言われたら、「あらそうですか」としか言いようがないわけではあるが。
そこまでまだ調べてはいないのだけれど、どうやら「予想を裏切る最後」とか「どんでん返し」とか言われる映画らしい。
らしいっていうか観たんだけど。
ここで1つ大きな問題。
サスペンス系は結構好きだし、それなりに本数も観てる。さらに、ここ3、4年で400くらいの映画は観てきたわけで。本もそれなりに読むし、読んできた漫画の量は結構なものでもある。
となると、ラストシーンも内容も知らなくても予想を裏切られることが、まずなくなるわけである。序盤である程度の選択肢が出て、中盤で選択肢が減っていき(たまに増える)、終盤で絞られる。
まあ、でもあんまりそういう見方はしない。先入観とかは、目を曇らせる時もあるし。なるべくフラットな状態で観る。淡々と。
淡々と観てるから、結局裏切られたりもしないが、それはもうしょうがない。もともとそんなに心が動く方でもないし。
なので、映画を観るときにどんでん返しとかは期待しない。そんなに。どういう展開に持ってくかはもちろん興味はあるけど。
それよりは今回みたいな、「あれっ?ジョジョじゃね??」とかの方が面白い。
元ネタを知ってる状態で、新しい映画を観て、「あー、なるほど。あのネタかー」みたいなのもいいけど。「あれはコレが元ネタだったのかー。なるほどー。スゲー。おもしろ。」ってなる時の方が好き。
この面白さみたいなのは、映画を観れば観るほど増していくし、教養が増えれば増えるほど増す。
「全ての教養は映画を楽しむためにある」
てっきり5部はゴッドファーザーだと思ってたけど、ユージュアルサスペクツ感の方が強いなと個人的には思った。特にボスが出てきたあたりから。なるドッピオって感じ。(ネタバレ)
そういやジョジョ展行かなあかん。
今回はジョジョだったけど、[羊たちの沈黙]なんかやっぱり色んな作者さんに影響を与えてて、東京グールはもちろん、刃牙にもそういう場面が出てくる。っていうか僕は刃牙にネタバレされた感じあった。
最近だとゴールデンカムイなんかは映画のオマージュが多い。[用心棒]とか。[用心棒]はそういえば[ボディーガード]にも出てきてたなぁ。まさかハリウッド映画で三船観ることになるとは思わんかった。
椿三十郎のラストシーン(逆抜き不意打ち斬り)をゴールデンカムイで土方がやってくれるかなぁと思いつつ、ちゃっかり永倉新八がやるんじゃあないかなーとか僕は期待してます。
あえて漫画の話多くしてみたけど、もちろん映画の中にも、昔の映画の話とか出てくる。それを見つけるのもいいけど、最近はどっちかっていうと、映画の中に隠された、昔の事件とか、時事的なネタを仕入れる方が好きかな。大体は町山さんが仕入先。笑
だって面白いんだもの。
なるドッピオ。で思い出したんだけど、メタリカってヴィランランキングだと人気ありそう。1回しか戦わないけど。結構上位行くんじゃあないかなと思ったけど、5部ってヴィランランキング高い人多そうやな。兄貴にしろ。キングクリムゾンにしろ。
久しぶりに5部読みたいな
累(かさね)
「累」観ました!!
漫画読んでないので、全くネタ知らない状態で行きました。
土屋太鳳さんは、システマの呼吸法を寝る前にやってるらしく、システマーなら誰もが注目している存在。
「累」って僕は映画化されてからはじめて知ったんですけど、結構有名な漫画なんですかね??
映画終わった瞬間に「漫画の方が面白かったよ。」とかほざいてる奴がいて、誰もお前の意見なんて聞いてないんだよ!と強く思いました。映画の感想は映画館出てからにしてください。お願いします。笑
まあ、他の人の感想を聞かないために僕はエンドクレジット終わり次第、速攻でイヤホンつけて音楽流すんですけど、今回は間に合わず。やっぱり日曜の昼になんて映画館行くもんじゃあないなぁと思いました。
まあ正直そんなしょうもない感想は原作ファンならどうしても言ってしまいそうなもので、気持ちはわからんでもないし、だからあんまり漫画の映画化は観に行かれない派です。でもそうしないとお金出ないみたいで、頑張れって思ってます。
「ダークナイト」くらいの作品に期待です。
「累」。顔が不細工(多分設定では)な上にジョーカーっぽい傷があって、化物扱いされるている演劇が得意な子と、美人だけど演技が下手な女優が、ある口紅を塗ってキスをすると顔が入れ替る話。
土屋太鳳さんも芳根京子さんも難しい一人二役をとても上手に演じていて、すごいなと思いました。特に土屋太鳳さんの舞台の上で踊るシーンや最後のシーンの迫力はとても引き込まれました。
ところどころSっぽいところや、芳根京子さんとのキスシーンもとても良かったです。 関ジャニの子とのキスシーンとかいらないから、もっと二人でイチャついてるとこ見たかったなぁとおじさんは思いました丸
化物扱いされていた方の子が、美人の顔を手に入れることで自信を持っていき、劣等感からの優越感への変化、そして愛憎の変化が観てて、とても面白かったです。最後の戦いまでのテンポが上がっていく感じなんて凄く見応えがありました。
こういう力の関係性とか善悪の関係性の逆転っていうのは僕はめちゃめちゃ好きなんですよね。
1番分かりやすいシーンだと、拷問のシーン。「カジノロワイヤル」もしくは「ダークナイト」が1番イメージしやすいかと思います。
拷問っていう絶対的な力関係が生まれるはずのものの中で、少しずつ力関係が逆転していく。
なんで好きなのかはわからないけどめちゃめちゃいい。
単純な数字で測れるような領域からの逸脱とか、超越者的なものへの憧れみたいなのがあるんですかねぇ。
ダークナイトのジョーカーなんて完全に人間としては撮ってないんで、そういう部分はあるかもしれませんね。単純にジョーカーが好きっていうのもあるけど。もちろんヒースレジャーのジョーカー。来年公開の「ザ・ジョーカー」はどうなるかなぁと不安と期待が入り混じる。ってか全然日本に情報入ってきてないけど大丈夫か。公開。
あー。ちなみに「累」でもジョーカーが1人います。意識して書いてるかは分からないけども。こいつジョーカーじゃね?ってのがいます。ジョーカーの裏設定というか、ジョーカーのモデルが分からないと分からないかもしれない。これはまた別で話しましょう。
そういえばアメコミは原作ファンってのはあんまりいないんですかね。ダークナイトとかみたいに原作とはあんまり関係ない部分まで飛ばしていくっていうのは、全然あり??
なんか漫画の映画化って原作ファンにどうしても気を使うし、でも漫画で表現できない部分を逆に描いたりもできるし。設定壊したくなるところもあるだろうし。
芸術は忖度とか妥協とかするとつまんなくなったりするから、好きにしてもいいっちゃいいと思うけど。まあ難しいところですな。
日本は人口も少ない上にあんまりみんな映画観ないし。韓国人くらいみんなが映画観れば、いい映画もできるし、映画館も安くなるだろうし、win-winだと思うけど。難しいだろうなぁ。
「累」のもう一つの見どころは愛憎劇ですね。土屋太鳳さんと芳根京子さんの。劇中の名前忘れちゃった。1人はもちろん累だから覚えてるんだけども。
秘密の共有があるからなのか、お互いにいがみ合っているけど、どこか深いところで繋がってく感じ。一種の恋であり、愛であり。同性の愛って難しいなと。これは「ブロークバック・マウンテン」観たりしても思ってたんだけど。男同士なら殴り合ったり、酒飲んで踊ったりもできるけど。女性同士だとどうなるんだろう。「キャロル」は抑圧されすぎてるし、「オーシャンズ8」は大人すぎるし。語り合うだけで十分っていうところもあるらしいけど。そういう意味では「君の名前で僕を呼んで」は抑圧なくて、とても清々しい。
「ブロークバック・マウンテン」は完全に恋人までいってるからこその難しさだし、今回のはお互いに愛を認めないからこその難しさ。
もちろん「ブロークバック・マウンテン」も「累」もそれ以外の要素がしっかりしてるからこその傑作なわけなんだけどね。
僕は結構L推しなので、しょうもない男出すくらいなら、女性同士のやってくれたらって思う派です。でも日本の芸能人でLGBT(最近はQがつくらしい)ですって公言してる人もいないいし。なんか遅れてるなぁって思ったりもする。
なんか「累」のおかげで吐き出したかったところ結構出せてよかった。「ブロークバック・マウンテン」はもっと話したい部分があるから、多分もう一回書くけど。
「累」。システマーなら観るべき一作かと。笑
おススメです。